2025年4月6日日曜日

問題解決(125) 「問題解決にとってどこに焦点をあてればいいか」

 問題の捉え方によって、パフォーマンスを変えるべきか、行動を変えるべきかで、解決策も違ってくる。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第125回目の引用である。

【引用はじめ】

 個人の問題でも、組織の問題でも、社会の問題でも、問題をパフォーマンスとして捉えるのと、最初から行動として捉えるのとでは、解決策の選択の幅が違ってくる。たとえば伝票の処理の生産性を向上しようとする場合、担当者ができるだけ速く書類を処理するように強化するのは解決策の一つでしかない。もしかしたら担当者を増やすことが解決策になるかもしれない。あるいは、伝票を処理するコンピュータが古くてスピードが遅く、不便になっているかもしれない。それならばコンピュータを買い換え、新しいソフトウェアを入れるのが解決策になるかもしれない。障害者用スペースに違法駐車が多くて、本当に必要な人が駐車できないのが問題なら、障害者スペースを増やすことで問題が解決できるかもしれない。

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.71)

【引用おわり】

 問題の解決には、さまざまな方法がある。これ一つにこだわることなく、最善策で進めるべきである。その場合、パフォーマンスを変えて解決すべきか、行動を変えるべきかである。ヒト・モノ・カネといったコストに見合ったやり方を選択することになる。 

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