いじめや不登校の問題がうまく解決できない。ごみの仕分けもうまくいかない。障がい者用駐車スペースに違反駐車が多い。こういった問題にどのように対応すればいいか。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第121回目の引用である。
【引用はじめ】
医学の世界では研究と実践が密接に関連している。新しい薬品や治療法は、研究でその効果と安全性が実証されない限り、決して実用化されない。本来、行動の科学でもこれが当てはまってしかるべきである。ところが、学校教育も、公共のサービスも、犯罪防止も、地域社会の様々な問題への対処は、ほとんどが勘や直感や経験に頼って行われてきた。こうした方法はうまくいくこともあれば、失敗することもある。問題は、何が原因で成功あるいは失敗したかが永久に明らかにされないことだ。したがって、成功や失敗の積み重ねによって問題解決のための方法を改善していくことができない。
(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.66)
【引用おわり】
日常的な問題や、社会的な問題に対して、その場しのぎの勘や直感に頼ってしまっている。それでは、継続的な問題解決はできない。成功や失敗したことを明確に把握して、それを積み重ねしていくようにすることだ。実践内容を振り返り、問題の改善の手がかりを見出す必要がある。
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