2025年4月20日日曜日

問題解決(139) 「行動随伴性の分析」

 組織の問題、個人の問題を解決するには、パフォーマンス・マネジメントの手法を用いるのがいい。そこで中核になるのは、行動随伴性を明らかにすることである。それには、ABC分析が用いられる。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第139回目の引用である。

【引用はじめ】

 パフォーマンス・マネジメントというのは問題解決のための手法の一つです。組織は人間の行動とその行動に影響を及ぼす行動随伴性から成り立っています。また、ABC分析は、どうすれば人間の行動を強化し、組織としてパフォーマンスを最適にできるか、改善の余地を探す分析手法です。

 我々の行動の大部分は行動の先行条件と結果に影響されています。どんな先行条件(A)で、どんな行動(B)を行うと、どんな結果(C)が生じるか、この行動と環境との関係を行動随伴性と呼びます。行動随伴性を分析することで、望ましい行動が起こらない理由、望ましくない行動が起こる理由を推測できるのです。

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.84, p.88)

【引用おわり】

 行動随伴性というのは、行動した直後の結果がどうなっているかを明確にすることである。そのためには、ABC分析が用いられる。行動とその結果の関係が可視化できる。それによって、パフォーマンスを向上できるようにするのだ。 

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