2025年4月12日土曜日

問題解決(131)「価値観はどう形成されるか」

 私たちの価値観はどのように形成されるのか。行動した結果がうまくいった、うまくいかなかったといった経験の集積が、その人の価値観となる。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第131回目の引用である。

【引用はじめ】

 技術者の設計書を書く行動は完成していく設計書を見ることで強化される。しかし、きれいな絵が描けること、正確な図面ができることは、生まれたときから好子であったわけではない。その人の過去の行動随伴性から、派生の原理が働いて、好子として機能するようになったのである。道徳的な好子や嫌子の発達について分析すると、どんな結果(C)が好子となり行動を強化するようになるか、そしてどんな結果(C)が嫌子となり行動を弱化するようになるかは、その人の "価値観" の形成過程といえる。 

(島宗理著「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.74)

【引用おわり】

 価値観の形成には、さまざまな行動の結果が影響している。行動した結果に好子や嫌子が随伴して、強化、消去、弱化される。それによって、価値観と呼ばれる行動傾向となるのだ。 

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