ゴルフの上達にも、行動分析学の知恵が生きています。最後のパットから練習を始めることで、達成の喜びを先に味わい、意欲を高める。それがバックワード・チェイニングの力です。
【引用はじめ】
バックワード・チェイニングの効果を一番実感できるものの一つは、ゴルフではないかと思う(1981年に二人の研究者が、行動分析学の見地からみたゴルフ上達法の本"Total golf"を出版している)。ゴルフは通常、ティーショットから始まって、途中のフェアウェイやラフ、バンカーなどを経て、最後はグリーン上でのパットで終わる。しかし、ほとんどクラブを握ったことのない完全な初心者が打つと、ボールは第一打からとんでもないところに飛んでいく(そもそ空振りの連続かもしれない)。そして、山を登り谷を下り、グリーンにたどりつくまでに10打も20打もしてしまうと、18ホールを終了する頃には、もうゴルフが嫌になってしまう人もいる。だが、もし一緒に回るパートナーが最初のほうを打ってあげ、当人は一番ホールではパッとだけ、二番ホールではグリーン周りから、という具合にバックワード・チェイニングをしていってあげたら、少なくとも「二度とゴルフなんてやるものか」とは思わないに違いない。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.173~p.174)
【引用おわり】
人の成長を支えるには、成功体験を先に積ませる工夫が大切です。のぞみの家の支援も、利用者が「できた!」を感じられる場面から始めていきたいですね。
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