2020年1月7日火曜日

好子(こうし)の活用

 行動の直前直後の変化によって、行動が変化する。
 これが、行動分析学が唱える行動の原理である。

 そこで、舞田氏は、行動の直後に出現して行動を強化する「好子(こうし)」のことを、次のように説明する。  
 舞田氏による著書の紹介は第23回目である。

 【引用はじめ】

 行動の直前直後の変化によって社員の行動は驚くべき変化をする。
 たとえば、「笑顔がない」から直後の「笑顔がある」、「うなずいていない」から「うなずく」などと変化する。こうした直前の「ない」から直後の「ある」への変化を「出現の変化」という。発言する前になかった笑顔やうなずきが、発言によって出現した。
 そして、この出現の変化によって、実際に出てきたものは、笑顔、うなずき、「そうですね!」のリアクションなどである。
 この、「うなずき」「そうですね!」といった、行動の直後に出現して、行動を強化する刺激やできごとを、専門用語で好子(こうし)という。
  
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.33、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 行動の直後に「好子(こうし)」を出現することで、より良い行動の変化を促すことができる。
 好子の活用は組織行動にも大きな変化をもたらす。

2020年1月6日月曜日

前向きな発言を増やすには

 行動の直後にどんなリアクションがあるかによって、行動が増えたり減ったりする。
 例えば、ミーティングにおいて、参加者の発言を増やすにも、発言の直後にリーダーなどのリアクションが大事だ。

 そこで、舞田氏は、「前向きな発言を増やすには」、次のように発言の直後にポジティブなリアクションを返すことだと述べる。  
 舞田氏による著書の紹介は第22回目である。

 【引用はじめ】

 行動直後の随伴性によって行動の回数や強度が増えることを専門用語で、強化という。
 リーダーが、計画的に、発言の直後にポジティブなリアクションを返して前向きの発言を増やしている。
 このように、直後にリアクションを返して行動を増加させる操作のことも強化という。
  
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.32~p.33、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 行動の直後に適切なリアクションをして行動を増やす。
 強化という対応を積極的に行えば、ポジティブな行動を引き出すことができる。

2020年1月5日日曜日

行動随伴性の枠組みで行動を改善する

 ミーティングなどにおいて、職員の発言を増やすには、リーダーなどの職員に対する発言直後のリアクションが重要である。
 行動と行動直後の状況変化といった枠組みを「行動随伴性」という。

 そこで、舞田氏は、「行動随伴性」を、次のように定義する。  
 舞田氏による著書の紹介は第21回目である。

 【引用はじめ】

 行動随伴性とは、「行動と行動直後の状況の変化との関係で、行動の原因を解明し、行動を改善するための枠組み」。
  
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.32、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 「行動随伴性」によって、行動の変化を解明しようとすることは、とてもわかりやすい。
 行動の改善にも効果的である。
 単純すぎて疑問を持ってしまうかもしれないが、実際的である面がすぐれている。

2020年1月4日土曜日

発言にすかさず応答すると発言の回数が増える

 ミーティングで職員の発言がほとんどない。職員は業績のことについて真剣に考えてないなどと言ってしまいがちである。本当にそうだろうか。

 舞田氏は、リーダーが職員の反応に適切なリアクションをしないからだとみなす。
 そこで、舞田氏は、「発言にすかさず応答すると発言の回数が増える」と、次のような見方を提示する。  
 舞田氏による著書の紹介は第20回目である。

 【引用はじめ】

 発言にすかさず応答すると発言の回数が増える。日常会話だってそうだ。ろくに相槌も打たない相手に話はできない。相手が、目を輝かせたり、身を乗り出したり、タイミングよくうなずいたりする
から、話が弾む。コンピュータを使った実験では、相手からのリアクションを0.3秒遅らせただけで違和感を覚え、話し方がぎこちなくなるという結果があるほどだ。
  
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.32、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 発言がはずむ状況というのは、互いのやりとりが積極的なときである。
 リーダーは、職員の発言の良しあしにかかわらず、適切なリアクションを行う必要がある。

2020年1月3日金曜日

行動は、行動直後の状況の変化によって変わる

 行動は、心や性格が原因だとする常識的な考え方がある。やる気がない、責任感が足りないなどと決めつける。しかし、これでは解決の手がかりがつかめないのだ。

 そこで、舞田氏は、「行動は、行動直後の状況の変化によって変わる」と、次のようの見方を提示する。  
 舞田氏による著書の紹介は第19回目である。

 【引用はじめ】

  行動は、行動直後の状況の変化によって変わる。
  これが行動の根本原理であり、専門用語では、行動随伴性と呼ぶ。
  行動を医学モデルではなく、随伴性によって見る、これが行動分析学の行動観だ。
  
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.32、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 私たちの行動は、その行動の直後にどんな状況があったかで変化する。
 職員がミーティングで発言した。その直後、リーダーは「なるほど」とリアクションする。
 そのことによって、その職員は笑顔になり再び発言するようになり、発言の回数が増えるといったことである。
 行動の直後にどんな状況になったかに着目することが重要だ。

2020年1月2日木曜日

ミーティングががらりと変わる

 ミーティングしても、発言する職員がいない。リーダーは、職員たちがなんの意見も持っていないといらだつ。なぜそうなのか。本当に意見を持っていないのだろうか。

 舞田氏は、「ミーティングががらりと変わる」やり方があると、次のように述べる。  
 舞田氏による著書の紹介は第18回目である。

 【引用はじめ】

 社員たちが発言するたびに、必ず何らかのリアクションを返す。たとえ、「何も変わらないんじゃないですか」というシニカルな発言対しても、「なるほど」と応じる。そして前向きの発言が出れば、満面の笑顔で応酬する。発言の直前は、無表情だ。しかし、発言した途端に、必ずポジティブなリアクションを返す。この発言直前の無表情から、発言直後の明るい笑顔とポジティブな応答への変化。
 これがミーティングをがらりと変える。
  
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.31~p.32、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 リーダーは、職員の発言に対して、リアクションをしてこなかった。
 あるいは、期待どおりの発言でないと否定的なリアクションだった。
 リーダーのリアクションが職員の発言を制御してきたことを知るべきである。
 発言を促進するリアクションを多用するのだ。

2020年1月1日水曜日

行動後のリアクションが大事

 行動することの原因は何か。医学モデル(心や性格が行動の原因だと説明すること)では、本当の原因を解明することができない。

 それで、舞田氏は別な解釈を用いる。 
 舞田氏によれば、「行動後のリアクションが大事」として、次のように述べる。  
 舞田氏による著書の紹介は第17回目である。

 【引用はじめ】

 行動分析学では、ヒトの行動の原因は心や性格にあるのではなく、行動の結果、さらにいえば、行動の直前から直後への状況の変化にあると考える。
 行動する前に出した指示よりも、行動したあと、聞き手に何を返すかが重要なのである。
  
  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.29、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 リーダーが事前に指示することより、職員の行動を見ていて、その行動に対してリーダーが適切な働き返しをすることの方が効果的である。
 「いいね!」「頑張っているね」などの励ましの言葉である。