行動の直前直後の変化によって、行動が変化する。
これが、行動分析学が唱える行動の原理である。
そこで、舞田氏は、行動の直後に出現して行動を強化する「好子(こうし)」のことを、次のように説明する。
舞田氏による著書の紹介は第23回目である。
【引用はじめ】
行動の直前直後の変化によって社員の行動は驚くべき変化をする。
たとえば、「笑顔がない」から直後の「笑顔がある」、「うなずいていない」から「うなずく」などと変化する。こうした直前の「ない」から直後の「ある」への変化を「出現の変化」という。発言する前になかった笑顔やうなずきが、発言によって出現した。
そして、この出現の変化によって、実際に出てきたものは、笑顔、うなずき、「そうですね!」のリアクションなどである。
この、「うなずき」「そうですね!」といった、行動の直後に出現して、行動を強化する刺激やできごとを、専門用語で好子(こうし)という。
(舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.33、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
行動の直後に「好子(こうし)」を出現することで、より良い行動の変化を促すことができる。
好子の活用は組織行動にも大きな変化をもたらす。
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