行動は、心や性格が原因だとする常識的な考え方がある。やる気がない、責任感が足りないなどと決めつける。しかし、これでは解決の手がかりがつかめないのだ。
そこで、舞田氏は、「行動は、行動直後の状況の変化によって変わる」と、次のようの見方を提示する。
舞田氏による著書の紹介は第19回目である。
【引用はじめ】
行動は、行動直後の状況の変化によって変わる。
これが行動の根本原理であり、専門用語では、行動随伴性と呼ぶ。
行動を医学モデルではなく、随伴性によって見る、これが行動分析学の行動観だ。
(舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.32、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
私たちの行動は、その行動の直後にどんな状況があったかで変化する。
職員がミーティングで発言した。その直後、リーダーは「なるほど」とリアクションする。
そのことによって、その職員は笑顔になり再び発言するようになり、発言の回数が増えるといったことである。
行動の直後にどんな状況になったかに着目することが重要だ。
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