部下が褒められても、そのことを喜ばなかったり、皮肉を言うなどがあれば、褒めることは消去や弱化されたりする。だから、部下も素直に喜ぶって大事。部下の態度も直す必要がある。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第148回目である。
【引用はじめ】
せっかく課長が褒めたのに、部下が喜ばなかったとします。そのときには、部長からその部下に、「褒められたら素直に喜ぶものだ」などと注意していただくのです。これを繰り返すと、部下の喜ぶ行動が強化されます。なぜなら、素直に喜べば注意されずに済む(=不快から逃れられる)からです。
また、課長から褒められた部下が、課長に皮肉を言ったとします。そのときには、「せっかく褒めてもらいながら、そんなことを言うものではない」と部下を叱っていただくのです。これは、皮肉を言うという行動を弱化することになります。
こうしてゆけば、部下は褒められたときには皮肉など言わず素直に喜ぶようになります。そうなればしめたものです。部下の喜ぶ顔は、課長にとって心地よいものでしょうから、部長が課長を直接褒めなくても、課長は褒めるという行動を自然と維持できるようになるでしょう。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.195~p.196
【引用終わり】
上司と部下の関係がぎくしゃくしていると、うまくいかない。上司が部下を褒めても、それが素直に受け取られず皮肉として返ってきたりする。そうなると、上司も部下を褒めることをしなくなる。お互いの信頼関係を保つ必要がある。素直な関係の修復には、第三者の仲介が大事。上司の上司がアドバイスすることだって必要となる。
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