行動の原因を探る上で大事なことは、測定できるようにすることである。いかに定性的なものを定量化できるかである。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第159回目である。
【引用はじめ】
原因の分析で大事なことは次のことである。
対象となる問題を行動のレベルに落とし込み、客観的に定義されたその行動を実際に測定し、行動の原理に基づいて介入を実施することである。
「覇気」「閉塞感」「リーダーシップ」というものは、ともする語られがちの問題だ。しかし、行動分析学の要諦は、それらを「評価」するのではなく、「測定」するところにある。解決したい問題を測定できる形でいかに行動として再定義するか、そこに介入の成功がかかっている。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.205~p.206
【引用終わり】
応用行動分析学は「評価」でなく「測定」を重視する。行動直後の回数や頻度を明らかにして、行動変容の状況把握に努める。行動が強化されたのか、消去されたのか、弱化されたのかを明らかにするのだ。行動が増えたか、変わらないか、減ったのかをみる。グラフなどによって傾きがどうなっているかで表示されることになる。それで行動への手続きがうまくいっているかどうかを知ることになる。
0 件のコメント:
コメントを投稿