上司とはいえ、課内の様子についてあまり興味がない課長さんもいる。それでは、組織を良い方向に進められない。課長さんは部下から仕事の進捗状況を聞こうともせず、ただ任せ放し。部下も課長さんに対しては、大した信頼も寄せる様子もなくなってしまう。それをどう変えるか。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第151回目である。
【引用はじめ】
組織の状況にあまり興味のない課長に対して、どうすればそうした行動を変えることができるか。
たとえば、部長がこの課長に、頻繁に課の状況を尋ねるのです。「今、君の課の仕事は、どうなっている?」というふうにです。
すると、普段から部下に状況を尋ね、課全体として仕事がうまくいっているのか、いっていないのかを把握していなければ、部長の突然の質問に的確に答えることができません。
つまり、自組織の状況が「分かりたい、分からないとまずい」と思うような工夫をするということです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.198
【引用終わり】
上司は常に社内の状況把握に努めることが責務である。それは、部下からの現状を聞き取る必要があるのだ。それを重視しない上司がいたりすれば最悪である。上司の部長さんが課長さんに対して、課内の状況報告を義務付けるのである。そうなれば、課長さんも部下から課内の状況を聞かざるを得なくなる。
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