「人は、変われる」。その原理を学んできた。本ブログだけでは舌足らずの部分も多かったはず。なかなかわかりにくかったかもしれない。利用者との支援の中で試してほしい。また、自らの問題をこうした原理によって変えられたらうれしい。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第158回目である。
【引用はじめ】
人はなぜ、ある行動をするのか。あるいは、しないのか。
建て前や理屈では、してはいけないと知っていることでも、人はやってしまうことがあります。逆に、すべきと分かっていることでも、どうしてもしないことがあります。
その理由が分かれば、人は変われるはずです。自分を変えることも、誰かを変えてあげることもできるはずです。
「人は、変われる」。それが、行動分析学の根底にある哲学です。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.3
【引用終わり】
「人は、変われる」は行動の直後に、強化・消去・弱化を随伴することによって成り立つという原理だ。しかし、そのタイミングが難しい。そして、何を変えるか明確でなければならない。標的行動がはっきりしてないとうまくいかない。また、「塵も積もれば山となる」「天災は忘れた頃にやってくる」などといったものについても、計画的な随伴性が必要だ。そうした課題はあったとしても、まずは目前にある問題についてまずは焦点化して、ステップバイステップで変えていく試みをすることで、コツを身につけることである。
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