課長が部下の仕事をあまり注目してない。そうした部下からの不満がある。課長の信頼を低めている原因でもある。もっと、部下の信頼を勝ちえるにはどうするか。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第149回目である。
【引用はじめ】
課長に仕事を手伝ってもらいたいと考えている部下と、部下のために仕事を任せているという課長との間に認識の違いがあった。
さらに、任せることがいわゆる「丸投げ」になっている実態もあったため、行動的には以下の3点を強化することが課題となりました。
- 部下のために任せているのだ、という意図を伝える
- 任せた後に、適宜状況を把握する
- 部下が壁に突き当たったときに助言をする
まず、意図を伝えるというのは一回やれば済むことですので、課長にそのように指示して、伝えるという行動を引き出せばよいでしょう。
次に、任せた後に頻繁に状況を把握する、という行動を強化します。
これも今までやってこなかったことなので、初めは指示が必要です。つまり、課長に対してたとえば「毎日、部下とミーティングして、仕事の状況を把握してください」と言いましょう。そして、彼が実際に状況把握のミーティングをしたら、強化するのです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.196~p.197
【引用終わり】
課長は部下の仕事ぶりを時おり確認し、それなりのアドバイスをするのがいい。部下の仕事の状況は把握しているのですよと、分かるようにすることだ。部下に対して、仕事を「丸投げ」しているわけでなく、部下に仕事を任せているのは、信頼の証ということをアピールするのだ。
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