課長が部長の発言に対して、反対ばっかりではいい関係が築けない。やはり、部長の発言の中で納得できることについては、頷くことも必要だ。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第154回目である。
【引用はじめ】
部長の発言に反対や批判ばかりする課長についてどうするか。
まずは、課長が部長の話を聞いていて、納得できる点や同意できる点を見つけたら部長を褒めるようにしてみたらどうだろう。
今までの合点がゆかないところや不服な言葉に向かっていた注意力を、これからは逆のことに向けさせるのです。
そして、納得できる点には大きく頷き、同意できる点にははっきりと賛成することで、部長が課長の考えに沿ったことを言うよう強化してゆくのです。
部長にしてみれば、自分がある話をしたときに、人がそれに頷いてくれたり賛成してくれたりすれば、その話に自信を持つことができますから、その方向に進もうとするでしょう。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.200
【引用終わり】
課長は部長の発言を全面的に反対ばかりしていた。しかし、発言の中には肯定でき納得できる内容もあるはず。そのことについては分かったと態度で示すようにすることである。納得できないことばかりに注意がいっていたきらいがある。少しでも肯定できる内容に注目するようにするのだ。
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