舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)を「159回」にわたって紹介してきた。
「やる気」を引き出す技術の一端を理解してもらうことがてきたと期待しているのだが。
ただ、ここに紹介した内容を文字面で分かっても、実践的に応用できるかとなると別問題。そこには大きなハードルがある。言語理解とそれを行動実践として置き換えられるかという問題がある。「分かっちゃいるけど、できないしやれない」ということが往々にして起きる。
そのためには、今自分にとって課題となっていることを明らかにする。それも、行動のレベルとなる標的行動にしなければならない。この標的行動を強化するのか、消去するのか、弱化するのか。そうしたら、行動の直後にどのような好子を随伴するか、嫌子を随伴するかを決めるのである。
標的行動は増やすのか、減らすのか。それを数値化することによって明らかにするのだ。ぜひ今の自分にとって課題となっていることを、このようなやり方でやってみてほしい。うまくいったら自分自身を褒める。うまくいかなかったら諦めずどこに問題があったか振り返って、次の手立てを試みるのである。
さて、興味を持たれた人は、本書に直接あたって欲しい。きっと実践書として役立つはずである。
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