課長が部長に反目している状況を変えたい。その場合、部長の発言が少しでも課長に近かったらそれに大きく頷き、認めるようにしたい。全てが反対ということはないはず。一部でも認めることから始めると問題は解決しやすい。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第156回目である。
【引用はじめ】
強化の好循環が生まれるとどうなるか。
課長が部長を変え、その変化が課長を変えるのです。この循環さえできてしまえば、納得できない点に反対や批判をするという課長の行動は、納得できる点に同意し賛成するという行動にとって代わられるでしょう。代替行動の強化が成立するのです。
これを続けてゆくと、部長は課長に対して親近感と敬意を覚えるようになります。
自分の言うことを認めてくれるのですから、当然です。そうなると部長は、自分自身で確信が持てないことについて、今度は課長に意見を求めるようになるかもしれません。
そのときには、課長は部長に対して笑顔と適切な意見とで強化するのです。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.201~p.202
【引用終わり】
部長と課長の関係をより良いものにするには互いの歩み寄りが大事になる。そのきっかけから少しずつ関係が良い方向に変わっていくようにするのだ。もちろん、簡単ではない。互いの努力ということになる。しかし、その努力はイヤであっても少しの努力を継続すればなんとかなる。相手の良さというのは必ずあるからだ。そこに着目して良い関係を築いたいくのだ。
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