部長の発言に対して、課長は賛同する部分に対して大きく頷く。部長はその発言に自信を持つことができる。課長は部長との考えに近い内容を理解できる。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第155回目である。
【引用はじめ】
部長にしてみれば、自分がある話をしたときに、人がそれに頷いてくれたり賛成してくれたりすれば、その話に自信を持つことができますから、その方向に進もうとするでしょう。
それは決して騙されているのでも洗脳されているのでもありません。もともと自分が考えたことに、自信を持つことができたというだけのことです。
課長にしてみれば、これを続けてゆくことで、部長が自分の考えと合う言動をとるようになることが期待できます。それが、部長に賛同するという行動を強化し続けることになります。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.200~p.201
【引用終わり】
部長と課長が考え方の近い部分で折り合いをつける。それには、部長の発言が課長にとって賛同できればそれを肯定するのである。全てが賛成でなくても、その一部に考えが一緒のものがあれば、それに合わせるのである。これはお世辞ではない。互いが歩み寄る手立てなのである。
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