2021年6月1日火曜日

上司は「結果が良くても悪くても責任は自分にある」と明言

  悲観的な発言ばかりする職員がいる。そのような職員が楽観的な発言をするように変えるにはどうするか。楽観的な発言が強化される状況をつくることである。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第142回目である。

【引用はじめ】

悲観的な発言が多い職員に対し、上司は、あらかじめ「結果が良くても悪くても責任は自分にある」と明言したらどうでしょう。

たとえば新製品発売の会議があったら、冒頭にそういう話をするのです。そうすれば、悲観的な発言は責任が問われなくなりますから、今まで彼を悲観的発言に駆り立てていた要素がなくなります。

それなら彼も楽観的な話がしやすくなります。そして、実際に楽観的な発言をしたら、笑顔や賛同で強化するのです。

逆に、上司が「責任は自分がとるから」と言っているにもかかわらず、彼がまだ悲観的なことを言うようであれば、そのときは弱化すべきです。それは誰が見ても正しい行為と言えるはずです。

舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.189

【引用終わり】

 新製品発売会議の席上、悲観的な発言ばかりでは士気にも影響する。積極的に新製品の販売が促進することが求められる。上司が結果には責任をとることを明確に示し、社員からの販売促進に関する積極的発言を引き出すことが大事である。

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