組織は一人ひとりの関係が複雑に絡み合っている。互いに強化や消去や弱化し合っている。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第157回目である。
【引用はじめ】
組織は、人と人との相互作用によって成り立っています。
こちらが相手の行動を強化すると、その結果が自分の行動を強化してくれることもよくあります。
また、相手が適切な行動してくれないせいで、自分も良い行動ができないのだと思える場面もあるでしょう。
でも、その場面を分析してみると、もしかしたら相手が適切な行動をしていないのは、自分(あなた自身)が相手の行動を消去したり弱化したりしているためかもしれません。
組織を良くするのは、誰の責任でもない、私たち一人ひとりの責任だと言えるのではないでしょうか。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.203
【引用終わり】
組織はそれぞれの関係によって、良くも悪くもなる。良い組織づくりには、互いが強化し合う関係が求められる。課長は部長の発言の一部でも賛同できる内容があったら、笑顔で頷く。すなわち、部長の発言を肯定するのである。そうすれば、部長も喜びを隠せなくなる。部長はそういうことが重なれば、課長に対して好意的な態度で接するようになるだろう。人と人の互いの関係が組織を良くも悪くもするのである。
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