PST分析において、タイプ別では「ネガティプ」のNSTより、「ポジティブ」のPST分析の方がより望ましい行動を生じやすくする。そのことに関する、石田本による第147回目の引用である。
【引用はじめ】
PST分析によって行動と結果の関係を明確にしたら、「NST」を「PST」に変えることだ。
PSTとは、「ポジティブ」(Positive)「即時」(Sokuji)「確か」(Tashika)の略称である。NSTとは、「ネガティプ」(Negative)「即時」(Sokuji)「確か」(Tashika)の略称だ。相違点はポジティブかネガティプだけである。ポジティブにした方が、望ましい行動を増やせるのだ。例えば、営業会社で各支店の営業マンを定期的に本部に召集しているが、営業マンにとって「NST」である。業務命令だから、いやいや出向いているのである。
進んで出席させるには、「召集されたときは業務を一時間早く切り上げていい」とか、夜食手当を支給するなど、「NST」を「PST」に変えるのである。このような配慮をすれば、ネガティプをポジティブにすることができ、営業マンたちは喜んで出席するようになる。「NST」を「PST」に変えると、その行動は増え、自発的行動が発生する。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.163~p.164 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
PST分析すると、タイミングや可能性が同じでも、タイプ別における「ポジティブ」の方が「ネガティプ」より自発行動が生じやすい。
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