ポイントカードの手法を用いた「デントン紙幣」は、3М社でとても有効に使われている。セミナーの手伝いして、デントン紙幣が渡され、その紙幣で社内のカフェテリアでコーヒーなどを注文できるようにしたのだ。そのことに関する、石田本による第145回目の引用である。
【引用はじめ】
アメリカの3М社がポイントカードの手法を取り入れて成果を上げている。トレーニング責任者のデントン紙幣は社内のカフェテリアで使用できる通貨である。一枚でコーヒーまたは紅茶、ココアが一杯飲める。
この社内通貨はデントン氏のトレーニングセミナーに参加した人に配るほか、良い仕事をしている人がいたらその場でほうびとして渡す。たとえば、セミナー活動を裏方として支える発送係はデントン紙幣をしばしば受け取っている。紙幣の価値はわずか10~20セントに過ぎないのだが、このシステムを取り入れてからは彼らが自発的に仕事をするようになったという。発想はポイントカードと全く同じである。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.162 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
デントン紙幣を社内通貨として使用できるようにして、社員の望ましい行動を引き出すことができるようにしたのだ。社員の意欲向上には、有効な手立てといっていい。いろんなところで、応用可能なツールである。
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