2025年11月18日火曜日

組織が変わる(162) 「敗者を作らないマネジメント」

 測定によって、ランク付けするわけでない。ランク付けでは競争心をあおる結果になりがちだ。自己目標を設定し、それの達成度で評価するようにするのである。そのことに関する、石田本による第162回目の引用である。

【引用はじめ】

 測定というとランク付けを連想しがちだが、ランキングは避けるべきだ。順位をつけると勝者が限られ、社員に競争心を植えつけてしまう。しかもトップに立てるのはたった一人に過ぎない。

 評価する上で比較に用いるのは、他人の成績ではなく、設定した目標である。目標をどこまで達成できたかによって評価する。この方法だと、多くの社員がトップパフォーマーとして評価されるだろう。勝者の多い会社は業界で勝者になれる。敗者を作るマネジメントは意味がない。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.177   2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 他人との成績の比較では、全てに優劣がついてしまう。勝者と敗者が決まってしまう問題が生ずる。それぞれの役割に応じた達成目標によって、どの程度達成できたかで評価するのである。

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