2025年11月11日火曜日

組織が変わる(155) 「行動と結果の関係をグラフ化」

 行動のピンポイントを探して、それがどのように変化しているかを明らかにする。それには、グラフに表すのがいい。行動は時間の経過とともにどのように増減しているか。また、行動の結果は、時間の経過とともにどのように増減しているか。そのことに関する、石田本による第155回目の引用である。

【引用はじめ】

 5ステップの第一の「ピンポイント」においては、望ましい行動がどうなっているかを明らかにする。レストランにおける、ウェイターの行動を分解すると、売り上げ増加に結びつく行動をいくつかピックアップできる。レストランの売り上げ増加に直結しているのは「今日のランチスペシャルの説明」と「注文を訊く」であろう。これらが本当に結果に直結しているかどうかを調べる。それにはグラフを作る。一つは、時間の経過と行動の増減、もう一つは時間の経過と結果の増減を表すグラフである。そのグラフは、次の図に示すとおり四つのパターンが出てくる。

 行動が増え、結果も増えている場合(図19) 。行動が増えているのに結果は減っている場合(図20) 。行動が減っているのに結果は増えている場合(図21) 。図にはないが、行動の増減にかかわらず、結果が増えも減りもしない場合。 

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.170~p.172   2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 行動の増減とその結果の増減によって、ピンポイント行動の変化が見えるようにする。それがグラフである。グラフは、行動と結果の関係を可視化してくれる。取り組んでいる行動がピンポイント行動かどうかを明らかにしてくれるのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿