適切な行動を促すことができるようにするため、第1ステップとして、「ピンポイント」の行動を明確にすることだ。ここでは、例えばウェイターがやるべき行動を分解している。そのことに関する、石田本による第153回目の引用である。
【引用はじめ】
会社経営などに役立つ5ステップとは、「ピンポイント」「メジャーメント」「フィードバック」「リインフォース」「評価」から成り立っている。5ステップの第一の「ピンポイント」においては、望ましい行動どうなっているかを明らかにするのである。例えば、レストランにおいて、ウェイターの行動を分解すると、次のように行動を細分化することができる。
- 「いらっしゃいませ」と挨拶する
- 人数を訊く
- 禁煙席か喫煙席かを訊く
- お客をテーブルまで案内する
- 水とメニューとおしぼりを運ぶ
- 水を一人ひとりに配る
- おしぼりを一人ひとりに配る
- メニューを渡す
- 今日のランチスペシャルの説明
- 注文を訊く
- できた食事を運ぶ
- 水がなければ注ぐ
- 食後のデザートを勧める
- 食後のコーヒーを勧める
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.169 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
ウェイターの仕事を細分化すると、やるべき行動はかなり多い。これに慣れるには、時間もかかる。望ましい行動を身につけるには、こうして一つずつの行動を確実にできる必要がある。
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