2025年11月20日木曜日

組織が変わる(164) 「進歩は測定から」

 測定することによって、物事を客観的に把握できる。パフォーマンスがうまくいっているかどうかについて、エピソードで語っても、それはあくまでも主観にしか過ぎない。それはどれぐらいの頻度でうまくいっているかを測定できれば、客観的に明らかにできる。そのことに関する、石田本による第164回目の引用である。

【引用はじめ】

 科学は測定によって進歩してきた。天文学の分野では望遠鏡が、生物学の分野では顕微鏡が、それぞれ著しい発展をもたらした。裸眼による測定に頼っていたのではスペースシャトルも飛ばせないし、HIVウイルスも発見できなかっただろう。パフォーマンスにおいても同じである。測定こそが進歩を生み出す。正確な測定なくして行動の微妙な変化を見つけることは困難である。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.177, p.180   2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 目指すべきパフォーマンスを、正確に測定できれば、どう行動が増えているかあるいは減っているのか、ほとんど変化ないのかがわかる。そうなれば、あらためてやり方を工夫できる。行動を測定することで、より良い行動を形成することができるようになる。

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