2021年5月31日月曜日

悲観的な発言がどうしても多くなってしまう

 楽観的な発言を強化したい。そのためには、どうすればいいか。楽観的な発言に対して、肯定的な対応をすればいい。しかし、本当にそれのみで楽観的な発言が強化されるのか。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第141回目である。

【引用はじめ】

楽観的な発言を強化する策を考えましょう。この人が楽観的な発言をしたら、周囲の人(特に上司)が、

  • 笑顔を見せる
  • 同意、賛成する

 といった強化策が考えられます。しかし、それだけで十分か。この場合、楽観的なことを言って、もし結果が予想外だったらあとで責められる。という不安や恐怖が彼を楽観的発言から遠ざけ、悲観的発言に駆り立てていたのです。ここをどうにかしない限り、笑顔や賛同だけで彼の言動が大きく変わるとは考えにくい。

舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、 p.188~p.189

【引用終わり】楽観的な発言をしてそれが逆の結果になったら立場がなくなる。なかなか予想がつかない。そうなる心配がつきまとう。その不安から悲観的発言が多くなる。そちらの方が、予想が外れても自分の立場がそんなに危うくならない。結局は、自分の立場を守るために悲観的な発言が多くなってしまうのだ、 

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