2023年8月11日金曜日

職員ルールブック26「利用者支援の留意点」

 「職員ルールブック 令和5年版」をどうするかについて、各項目にしたがって述べている。その第26回目。「仕事に関すること」の中の「利用者支援の留意点」を掲載する。これは「令和4年版」のものを踏襲したものであり、次のとおりである。  

「利用者支援の留意点」

1 個々の利用者に関する実態把握に努める

 個々の利用者の作業や活動レベルを明確(数値化するなどして)に把握すること

2 個別支援計画の作成

 個別支援計画については、利用者及び保護者の意見を取り入れ、単なる形式的なものでなく、利用者の現状に合った支援内容が具体的で、機能的で実現性高いものする。

3 短期目標の設定

 ① 達成可能な焦点化・行動化・数値化した目標設定

 ② 達成困難な時は直ちに修正を加え目標を再設定

4 利用者の「できること」「すること」に着目

 利用者の「できること(できるのだがしないことってある)」「すること(継続すること)」が、いつでもどこでも一定の時間やれるようにし、その内容がさらに拡大することを試みる。

5 補助的支援(プロンプト)を適切に使う

 ① 言語プロンプト(言語指示)

 ② 身振りプロンプト(ジェスチャー)

 ③ モデルプロンプト(模倣)

 ④ 身体プロンプト(身体的誘導)

6 環境の構造化

 ① 場所の構造化(空間の個別化)

 ② 視覚の構造化(写真・絵・文字などの提示)

 ③ スケジュール構造化(タイムテーブルの明確化)

7 治具の工夫 作業等を自発的にやれるようにする補助具

 以上、利用者に合った支援のあり方を常に工夫して、仕事などがスムーズに自発的に取り組めるようにする。難しすぎず、簡単すぎず、個々の利用者にとって適切なレベルの課題であることが望まれる。そして、その課題が徐々にステップアップできるようにするのだ。それが本人にとって、やりがいのあるものにしたい。 


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