2026年5月22日金曜日

嫌子出現を繰り返すと耐性がつく

 嫌子による行動の制御は問題がある。問題の主なものとして5つある。その1つが嫌子を繰り返すとその嫌子に対して耐性がつくということである。叱るなどの嫌子に対して慣れてしまい、だんだんとエスカレートすることが問題である。  

【引用はじめ】

 嫌子を使う行動の制御は多くの問題があると言われ続けているにもかかわらず、人々は嫌子を使って相手をコントロールしようとする。嫌子を使うことの問題はいくつかあるが、その問題の一つが次のことである。

 ① 嫌子出現を繰り返すと耐性がつく

 人は与えられる嫌子に慣れ、いずれ行動を弱化できなくなる。いつも叱ってばかりいる上司の説教や叱責や嫌みは、だんだん聞き流すようになる。その結果、行動の弱化のために与える嫌子がエスカレートしていく危険が生じる。はじめは効果があった叱責や嫌みがだんだん効かなくなると、次はもっと強い嫌子、それにも慣れたらもっと強い嫌子とどんどんエスカレートする。相手次第では、これが虐待につながる可能性もある。 

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.56)

【引用おわり】

 上司が部下に対して問題があれば、叱ったりするのだが、部下が聞き流すようになると、上司はもっと強く叱るようになる。叱り方もだんだんと強くなってエスカレートする。部下は叱られることに耐性がついてくるのである。

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