2026年5月15日金曜日

嫌子出現の弱化

 行動の直後に定時退社の準備を弱化させる。それは、定時退社の準備という行動を減らす刺激やできごとが出現するからだ。嫌子といわれるものだ。

【引用はじめ】

 「課員が定時退社の準備をする」行動によって、その直後に起こったことは、どんなことだったか。

 1. 坂東課長がジロリと睨む

 2. 坂東課長が「ずいぶんとよいご身分だな」と言う。

 直後を記入したら、それと対称的な出来事を「直前」に書く。「ない」「ある」の変化を明確にすることが重要だ。最終的に下図のようになる。


 
課員が帰社準備をすると、直前から直後にかけて、「睨んでいない」⇒「睨んでいる」、「嫌みを言っていない」⇒「嫌みを言う」と状況が変化する。この変化が原因となって、定時退社準備の行動が起こりづらくなっていると考えられる。課員の定時退社行動は、出現の変化によって弱化しているのだ。
 行動直後に何かが出現したことにより、その行動が弱化した場合、出現したもののことを嫌子という。

 嫌子=行動の直後に出現すると行動を減らす刺激やできごと
 したがって、勤務時間が長いのは、坂東課長が、課員提示退社の行動を嫌子出現で弱化していたからだと分析できる。
 嫌子出現の弱化=行動の直後に嫌子が出現すると行動は減少する

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.51~p.52)

【引用おわり】

 行動の直後に嫌子が出現すると、行動は減少する。それが嫌子出現の弱化といわれるものである。 坂東課長の睨んだり、嫌みを言うのは嫌子となる。課員にとっては、定時退社の準備が減少してしまうのだ。

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