人が新しい行動を身につけるには、教え方にも工夫が必要です。行動分析学では「教示」「モデリング」「身体的誘導」という三つの方法を通して、相手が理解しやすく、体験を通じて学べるようにします。
【引用はじめ】
新しい行動を習得するための方法として、行動分析学では、次の五つが考案されてきた。 (1)教示 (2)モデリング (3)身体的誘導 (4)シェイピング (5)チェイニングの五つである。
(1)教示とは、言葉で教えることであり、言葉には話し言葉と書き言葉がある。口頭で説明を受けたり、マニュアルや取扱説明書のように文字で書かれた情報を頼りに、新しいやり方を学ぶことができる。 (2)モデリングとは、モデルを示す、すなわち、お手本を示すことである。すでにその技能を持っている人が、実際にやってみせて、見て学ぶわけだ。 (3)身体的誘導とは、文字通り、手取り足取り教えることだ。ゴルフやテニスのコーチは、初心者に対して、口で説明し、お手本を見せるだけでなく、フォームがおかしければ、手を添えて、正しいフォームを体験させる。これが身体的誘導だ。
以上の三つは、まさに「教える」方法だ。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.176)
【引用おわり】
言葉で伝える、見せて学ばせる、体で導く。三つの「教える」方法は、支援や育成の基本です。相手の学び方に合わせて使い分けることで、行動の定着がぐっと早まります。
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