支援の改善に取り組むときは、「変えた後」だけでなく「変える前」を知ることが欠かせません。まず現状の行動量を測定することで、取り組みの効果や方法の善し悪しを客観的に判断できるようになります。
【引用はじめ】
自分で随伴性を設定し、自分の行動を強化したり、弱化したりすることを、行動の自己管理(セルフコントロールまたはセルフマネジメント)という。自己管理の手順の三つ目が次のような「ベースラインをとる」ことである。
③「ベースライン(介入前の測定)」
ベースラインというのは、従来通りの状況で起こる行動の量である。たとえば、営業活動などで、自己強化を取り入れる前に訪問していた顧客の件数である。新しい随伴性を導入する前、どのくらい標的行動をしているのかをまず記録する。営業日誌などから、毎日どのくらい顧客訪問していたか件数を数えてみるのである。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.281)
【引用おわり】
新しい随伴性を導入する前の行動量を把握しておけば、導入後にどのような変化が起きたのかを明確に確認できます。ベースラインは、取り組みの効果を確かめ、より良い支援や業務改善につなげるための出発点なのです。
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