それに関して、舞田氏は、「挫折した時どうする」ということについて、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第63回目である。
【引用はじめ】
舞田氏による著書の紹介は第63回目である。
【引用はじめ】
シェイピングは、成功と失敗の繰り返しだ。遠くの目標にたどりつくために、近くの目標をまずは達成する。
しかし、その先に待ち受けている難関で失敗する。第一関門を抜けても第二関門で失敗し、第二関門を抜けても第三関門で失敗する。
行動のマネジメントは人を成功させるためのマネジメントである。しかし、だからこそ、失敗したときの正しい対処を私たちは知らなければならない。たとえば第二関門まで突破できるようになった人が、第三関門で苦しんでいたとしよう。シェイピングの基本セオリーでは、第二関門までできる人には、もはや第二関門の突破では好子を与えず、次の第三関門を抜けたときに好子を与える。つまり強化の焦点は第三関門にある。しかし、場合によっては第三関門に何度挑戦しても、どうしても失敗ばかりしてしまうことだってあるだろう。そういうときに、いつまでも第三関門にこだわっていては、消去と弱化により、「ここから先には決して進めない」ということになりかねない。そういうときには、目標をいったん後退させるべきだ。第二関門まで戻してもよいし、第二関門と第三関門との間にさらなる中間目標を立ててもよい。
できないところでいつまでも挫折感を味わい続けさせるのではなく、いったんは引いて、一歩手前で成功体験を積み重ねさせる。そうして十分な実力がついたら、再び第三関門を目標とする。そうすれば今度は、成功する確率が高くなる。そして、「壁を突破した」大きな喜びに浸ることができるのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.158~p.159、2008年、日本経済新聞出版社刊)
行動のマネジメントは人を成功させるためのマネジメントである。しかし、だからこそ、失敗したときの正しい対処を私たちは知らなければならない。たとえば第二関門まで突破できるようになった人が、第三関門で苦しんでいたとしよう。シェイピングの基本セオリーでは、第二関門までできる人には、もはや第二関門の突破では好子を与えず、次の第三関門を抜けたときに好子を与える。つまり強化の焦点は第三関門にある。しかし、場合によっては第三関門に何度挑戦しても、どうしても失敗ばかりしてしまうことだってあるだろう。そういうときに、いつまでも第三関門にこだわっていては、消去と弱化により、「ここから先には決して進めない」ということになりかねない。そういうときには、目標をいったん後退させるべきだ。第二関門まで戻してもよいし、第二関門と第三関門との間にさらなる中間目標を立ててもよい。
できないところでいつまでも挫折感を味わい続けさせるのではなく、いったんは引いて、一歩手前で成功体験を積み重ねさせる。そうして十分な実力がついたら、再び第三関門を目標とする。そうすれば今度は、成功する確率が高くなる。そして、「壁を突破した」大きな喜びに浸ることができるのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.158~p.159、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
失敗を何度も繰り返しては、意欲喪失につながる。なかなか、その中間目標をクリアできなければ、前の段階に戻ってやり直す。さらに、中間目標の中間目標を設けるなどの手立てを試みる。あらかじめ決めた中間目標にこだわらず、状況に応じた柔軟な対応が重要だ。
失敗を何度も繰り返しては、意欲喪失につながる。なかなか、その中間目標をクリアできなければ、前の段階に戻ってやり直す。さらに、中間目標の中間目標を設けるなどの手立てを試みる。あらかじめ決めた中間目標にこだわらず、状況に応じた柔軟な対応が重要だ。
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