2020年2月11日火曜日

試行錯誤だけでは問題解決しない

 仕事をするに際して、試行錯誤することはつきものである。しかし、その試行錯誤が見当はずれだったらやる気を損なう。やみくもに試行錯誤を繰り返すのは非効率である。 

 それに関して、舞田氏は、「試行錯誤だけでは問題解決しない」ということで、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第55回目である。

 【引用はじめ】

 仕事というのは、最終的な目標に向かって膨大な努力と試行錯誤を繰り返す。もちろん、努力は重要であり、試行錯誤は貴重な学習経験となる。しかし、見当はずれな努力は報われない。報われなければ、努力するという行動そのものが弱化され「モチベーションやモラールが下がった」状態になる。また試行錯誤も程度問題であり、いつまでも錯誤していては時間がかかって仕方がない。昔のように時代の流れがゆっくりであればともかく、スピードが要求される現代に、のんびりとした成長は許されないだろう。

  (舞田竜宣+杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.153、2008年、日本経済新聞出版社刊)
 
 【引用おわり】

 新しい仕事に取り組むにあたって、やみくもな試行錯誤でないやり方を工夫する。
 今できる段階のものからはじめて、次にできるものに挑戦するといった継続的な方法を用いるのである。
 最終的な目標に達成するまで、段階的・計画的・継続的に実施するシェイピングの方法である。

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