それについて、舞田氏は、「チェイニングにはフォワードとバックワードがある」と、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第65回目である。
【引用はじめ】
チェイニングには、フォワード(順行)とバックワード(逆行)の二種類がある。フォワード・チェイニングとは、課題分析された行動を少しずつ前から順につなげて鎖を長くしていくやり方だ。前から順番に、少しずつ鎖を長くしていって、最後にはすべての鎖をつないで、行動全体を完成させる方法がフォワード・チェイニングである。普通、仕事というのは第一ステップから始めて第二ステップ、第三ステップへと進むから、フォワード・チェイニングというのは、ごく常識的なマネジメント手法である。
一方、バックワード・チェイニングは、行動の連鎖を最後から逆順に完成させていく。だから、最初にすべきことは、最後の鎖となる行動を、教示(言葉で説明して教える)、モデリング(手本を見せる)、シェイピングなどのテクニックを駆使して、確実にできるようにすることである。後ろから逆順に鎖をつないでいき、最終的には、最初のステップまでつないだところで、チェイニングは完成する。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.171~p.173、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
チェイニングの手法において、フォワードを使うか、バックワードを使うか。状況を見定めて対応するのがいい。
バックワードだと最後のステップに近い。そのため、完了の喜びを味わいやすい。そういう意味からバックワードは効果的である。
チェイニングの手法において、フォワードを使うか、バックワードを使うか。状況を見定めて対応するのがいい。
バックワードだと最後のステップに近い。そのため、完了の喜びを味わいやすい。そういう意味からバックワードは効果的である。
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