2020年2月28日金曜日

教える三つの方法

 新しい行動を習得するには、五つの方法がある。   
 その中の三つについて、舞田氏は、「教える三つの方法」として、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第72回目である。


 
【引用はじめ】


 新しい行動を習得するための方法として、行動分析学では、次の五つが考案されてきた。
  1. 教示
  2. モデリング
  3. 身体的誘導
  4. シェイピング
  5. チェイニング
 教示とは、言葉で教えることであり、言葉には話し言葉と書き言葉がある。口頭で説明を受けたり、マニュアルや取扱説明書のように文字で書かれた情報を頼りに、新しいやり方を学ぶことができる。
 モデリングとは、モデルを示す、お手本を示すことである。すでにその技能を持っている人が、実際にやってみせて、見て学ぶわけだ。
 身体誘導とは、手取り足取り教えることだ。ゴルフやテニスのコーチは、初心者に対して、口で説明し、お手本を見せるだけでなく、フォームがおかしければ、手を添えて、正しいフォームを体験させる。これが身体誘導だ。
 以上の三つは「教える」方法だ。 

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.176~p.1772008年、日本経済新聞出版社刊)  

 
 【引用おわり】

 私たちは、教示、モデリング、身体誘導に関して「教える手立て」として、無意識に使っている。
 教えるには、有効な手法である。
 それを意識的・計画的に行うのが応用行動分析学なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿