2020年2月24日月曜日

ゴルフを好きにする

 バックワード・チェイニングが効果を発揮する例は、ゴルフかもしれない。

 そのことを、舞田氏は、「ゴルフを好きにする」として、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第68回目である。

 
【引用はじめ】


 バックワード・チェイニングの効果を一番実感できるものの一つは、ゴルフではないか。
 ゴルフは通常、ティーショットから始まって、途中のフェアウェイやラフ、バンカーを経て、最後はグリーン上のパットで終わる。しかし、完全な初心者が打つと、ボールは第一だからとんでもないところに飛んでいく。そして、山を登り谷を下り、グリーンにたどりつくまでに10打も20打もしてしまうと、18ホールを終了する頃には、もうゴルフが嫌になってしまう。
 だが、一緒に回るパートナーが最初のほうを打ってあげ、当人は一番ホールではパットだけ、二番ホールではグリーン周りから、という具合にバックワード・チェイニングをしていってあげたら、少なくとも「二度とゴルフなんかやるものか」とは思わないに違いない。  
 

 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.173~p.1742008年、日本経済新聞出版社刊)  
 
 【引用おわり】

 ゴルフの上達法として、バックワード・チェイニングを応用した例が実際ある。
 "Total golf"(1981年)という二人の著者による本も出版されている。このことを、舞田氏も上記の著書で記している。
 初心者や子供がゴルフに興味を持つためには、興味ある手法に違いない。
 

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