さまざまな行動の問題を改善するために、応用行動分析学を活用する。自らの問題、相手の問題、組織の問題について、応用行動分析学を適用するのだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第589回目となる。
【引用はじめ】
- 行動分析学は、組織行動マネジメント、教育、家族関係、環境問題、スポーツのコーチング、医療、看護、リハビリテーション、動物のしつけやトレーニングなど、さまざまな分野で研究が行われている。
- いずれにおいても、対象となる行動を実際に測定しながら、実験的行動分析学で発見された行動の諸原理を用いて行動の原因分析と介入(変革)を行い、確立された実験デザインに基づき、介入の効果測定を実行する実験科学である。
- この過程でもっとも重要なのは、「行動の測定」であるが、実践家にはもっとも難しいことの一つである。
- 「どんな行動でも工夫すれば必ず測定できる」ところから、対象となる問題を行動のレベルに落とし込み、客観的に定義されたその行動を実際に測定し、行動の原理に基づいて介入を実施するのである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.205
【引用おわり】
行動の問題を改善するには、「行動の測定」が大事だ。標的とする行動が増えているのか、減っているのか、変わらないのかを明らかにすることができるようにしないと。それができれば、行動の改善も容易だ。行動の改善にとって、的確な行動の測定ができれば、確実な行動変容につながる。
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