課長と部長の関係が良好な関係にするには、互いの発言を少しでも認めるようにしてゆくことである。それが続いていけば、互いの信頼を少しずつ築けるようになる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第585回目となる。
【引用はじめ】
- 課長が部長の話に対して、頷いたり賛成するなどを繰り返すと、課長と部長の関係において強化の好循環が生まれます。
- こうした関係を続けてゆくと、部長は課長に対して親近感と敬意を覚えるようになります。
- 自分の言うことを認めてくれるのですから、当然です。
- そうなると部長は、自分自身で確信が持てないことについて、今度は課長に意見を求めるようになるかもしれません。
- この課長は、自分の能力を確認できることに強い心地よさを感じます。
- そこで、今までは上司の欠点を指摘することで能力を確認していたのを、これからは上司からアドバイスを求められることで確認できるようにしてあげたら、いいのではないでしょうか。
- そしてこれも、課長から部長の行動に働きかけることで、課長自身の行動が変わるという強化の好循環になります。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.202
【引用おわり】
課長は部長の発言に対して、反対や批判をすることが多かった。しかし、部長の発言の一部に賛成できるものもあるはずである。それに対しては、課長がすかさず頷くなど肯定の態度を示すことで、部長も嬉しいと思う。こうしたことを少しずつ続けることが互いの関係をより良いものになっていくのである。強化の好循環を築くことに努める必要があるのだ。
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