部長の話を聞いて、課長がうなずくや賛成したりすると、部長もうれしさを隠さず、自信が持てるようになる。課長が部長の話を強化することになる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第467 回目となる。
【引用はじめ】
- 部長にしてみれば、自分がある話をしたときに、人がそれに頷いてくれたり賛成してくれたりすれば、その話に自信を持つことができますから、その方向に進もうとするでしょう。
- それは決して騙されているのでも洗脳されているのでもありません。
- もともと自分が考えたことに、自信を持つことがてきたというだけのことです。
- 課長にしてみれば、これを続けてゆくことで、部長が自分の考えと合う言動をとるようになることが期待できます。
- それが、部長に賛同するという行動を強化し続けることになります。
- つまりここで、強化の好循環が生まれます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.200~p.201
【引用おわり】
課長が部長の発言に肯定的態度をとるのは、課長にとっても頷ける内容のものである。課長は部長が自分の話に近いものを強化しているのである。そうなると、課長と部長の話は、違いが少ないものになっていく。互いの話がだんだんと合うようになるのだ。
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