課長は部長の発言の頷けることに関して、即座に認めるようにするのだ。多くの点で認められないことがあったとしてもだ。ごく一部でも同意見があれば部長にわかるよう賛成の態度を示すようにする。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第469 回目となる。
【引用はじめ】
- 課長が部長の話に対して、頷いたり賛成するなどを繰り返すと、課長と部長の関係において強化の好循環が生まれます。
- これを続けてゆくと、部長は課長に対して親近感と敬意を覚えるようになります。
- 自分の言うことを認めてくれるのですから、当然です。
- そうなると部長は、自分自身で確信が持てないことについて、今度は課長に意見を求めるようになるかもしれません。
- そのときには、課長は部長に対して満面の笑顔で応え、誠実に考えた適切な意見を言ってあげましょう。
- つまり、部長が課長に意見を求めるという行動を、笑顔と適切な意見とで強化するのです。
- この課長は、自分の能力を確認できることに強い心地よさを感じます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.201~p.202
【引用おわり】
課長が部長の発言の一部でも認めたら、部長も満足である。部長も課長が同意するような発言に少しずつ近づくような内容になっていくことが期待できる。部長のそうした態度が、課長も少しずつ受け入れられるようになるのだ。互いの関係がだんだんと近しくなっていく。
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