組織などで生ずる問題は複雑で簡単には解決し難いことが多い。それをいかに解決するか。応用行動分析学においては、問題となる行動を「測定」することから始める。その場合、問題が具体的でないことが多く、行動的解釈によって「課題分析」が必要となる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第591回目となる。
【引用はじめ】
- 行動分析学の要諦は、それらを「評価」するのではなく、「測定」するところにある。
- 解決したい問題を測定できる形でいかに行動として再定義するか、そこに介入の成功がかかっている。
- また、ビジネスの世界では、すぐに結果(成果)を出すことは容易でない。
- 成果だけにとらわれるのではなく、成果を生み出す行動に着目することが重要である。
- そこで問題すべきは課題分析である。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.205~p.206
【引用おわり】
「覇気がない」と思われている部下について、「覇気がない」こととは行動的に解釈するとどういうことなのか。それはたとえば、「挨拶しない」ことだったり、「発言しない」ことだったりする。問題となることを、行動レベルで明確にし、課題分析してみる。そして、それがどの程度行われているのか、測定してもっと「挨拶」や「発言」する手立てを工夫する。これが、応用行動分析学の適用である。
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