「リーダーシップ調査」をすると、上司と部下の認識の違いが明確になる。部下は上司に対して、どのように認識しているかが分かる。上司が部下から意外と評価されていなかったりする。そのことに関する、石田本による第187回目の引用である。
【引用はじめ】
「リーダーシップ調査」とは、次のようなものである。リーダーの資質を問い、上下関係がうまくできているかどうかを調べるマネジメントサーベイ(調査)である。一般スタッフが直属上司に対する評価をアンケート形式で記入し、上級管理職に提出する。無記名方式なのでスタッフの本音が引き出せる。内容については、原則として上級管理職しか見ることができない。
回答用紙に目を通すと意外な事実が明らかになる。上の人間が思っていることと、下の人間が感じていることのギャップである。人気があるように見えるリーダーが酷評されていたり、目立たないリーダーが人気を集めていたりする。誰にどんな行動が足りないか、どんな行動が評価されているかが一目で分かるのだ。これはサーベイしてみないと絶対に読み取れない。
リーダーシップ調査は、まさにそれを調べるためのツールである。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.191~p.192 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
部下は上司に対して、厳しく見ている。表面上、いいように見える上司であっても、本音では評価が低かったりするのである。
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