2025年12月25日木曜日

組織が変わる(195) 「行動と結果を直結する」

 適切なフィードバックが行われれば、より良い行動を達成することが可能である。それは、ねらった行動と結果が直結しているということだ。そのことに関する、石田本による第195回目の引用である。

【引用はじめ】

 フィードバックには適切な測定が必要だ。

 学習塾での勉強では、英語の点数を二十点上げようとする場合、講師はそのための行動をピックアップする。「英単語を覚える」「構文を覚える」「リスニングを増やす」「長文を数多く読みこなす」などの行動が挙げられる。集中的に学習させて短期間で効率よく点数を上げるには、これら全てをまんべんなく実施するわけにはいかない。一体どれがその生徒に必要なのかを早く判断するには、やはり測定が欠かせないのである。測定に手間がかかるように思われるが、それによって効率的な学習が可能になるため、結果として時間の節約につながる。

 行動が増えているのに結果が増えていない場合、その行動はピンポイントではなかったことになる。両者がそろって上昇を示しているとき、その行動は結果に直結したピンポイントと言える。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.197   2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 標的行動を達成できるようにするためには、より良い結果を随伴する必要がある。その結果の繰り返しが、標的行動の達成につながるのである。 

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