2026年8月26日水曜日

行動の前にあるもの

 行動を変えるには、結果だけでなく「行動の前にある状況」を見ることが大切です。挨拶や言葉遣いも、相手や場面によって自然に変わります。行動の背景を知ることが、支援の質を高めます。

【引用はじめ】

 行動の原因を知りたいならば、直後に起こった出来事を明らかにし、行動を変化させたいならば、行動の直後の結果を操作することである。しかし、行動は直後に起こることによってだけ変化するわけではない。行動の真の理解と改善にとって、直後の状況の変化に加え、先行する状況の分析も重要である。

 たとえば、言葉遣いは、「あはよう」という朝の挨拶でも、相手が同僚か、部下か、上司か、お客様かによって、変わってくる。同僚や部下には「おはよう」で済むが、上司お客様には「おはようございます」と言うだろう。妻や恋人に対して「愛しているよ」と言ったとしても、むやみに言わない。

 行動は直後の結果によってだけ左右されるわけではなく、このように、行動に先立つ先行刺激が行動を制御することもある。

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.188~p.189)

【引用おわり】

 行動の理解は、結果だけでなく「きっかけ」に目を向けることから始まります。職員の言葉や態度も、利用者の反応を左右する先行刺激です。今日の支援を振り返るとき、行動の前後を意識してみましょう。

 


0 件のコメント:

コメントを投稿