2019年11月10日日曜日

できない、続けられない行動

 リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。 
 リーダーはやりたいと思ってもできない、続けたいが続かない行動がある。
 そのことについて、島宗理氏は、「行動に影響しない随伴性」について、以下のように述べる。
 島宗理氏のリーダー論からの第25回目の紹介である。

 【引用はじめ】

 やらなければならないのにできない。
 続けないと意味がないのに続けられない。
 継続が困難な原因の一つは、行動に影響しない随伴性にあります。
 
 例えば、リーダーは自分のためにも、部下のためにも、会社のためにも、部下ともっと話をしないとならないとわかっていました。
 そうすれば業績も上がるし、部下も育つし、自分の評価も上がるからです。
 
 業績の向上も、部下の成長も、自分の評価が上がることも、リーダーの行動にとっては好子のはずです。
 だとすれば好子出現による強化によって、標的行動が増えるはずですが、現実はそうではありません。
 
 そのためには、いくつかの条件が満たされなければならないのです。  
    
 (島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.65~p.66、2015年、日本実業出版社刊)

 【引用おわり】

 リーダーにとって、職員に対して、やらなければならない行動、続けなければならない行動の随伴性を見出だす必要がある。
 やるべき標的行動につづく、後続事象がどうなるかが影響する。
 それについては、次回で述べる。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿