リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
リーダーはやりたいと思ってもできない、続けたいが続かない行動がある。
そのことについて、島宗理氏は、「行動に影響しない随伴性」について、以下のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第25回目の紹介である。
【引用はじめ】
やらなければならないのにできない。
続けないと意味がないのに続けられない。
継続が困難な原因の一つは、行動に影響しない随伴性にあります。
例えば、リーダーは自分のためにも、部下のためにも、会社のためにも、部下ともっと話をしないとならないとわかっていました。
そうすれば業績も上がるし、部下も育つし、自分の評価も上がるからです。
業績の向上も、部下の成長も、自分の評価が上がることも、リーダーの行動にとっては好子のはずです。
だとすれば好子出現による強化によって、標的行動が増えるはずですが、現実はそうではありません。
そのためには、いくつかの条件が満たされなければならないのです。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.65~p.66、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーにとって、職員に対して、やらなければならない行動、続けなければならない行動の随伴性を見出だす必要がある。
やるべき標的行動につづく、後続事象がどうなるかが影響する。
それについては、次回で述べる。
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