リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
リーダーの指示に従った仕事によって、それを成し遂げれば承認される職場だと、まずまずの成果が上げられる。
可もなく不可もない業績と言える。
そのことについて、島宗理氏は、「保守的なマネジメント」として、以下のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第31回目の紹介である。
【引用はじめ】
Y社では脅しや叱責はほとんど見られません。
上司からの指示が多く、マニュアルが第一で、やるべきことをやるべきようにすることが求められました。
指示に従っていれば、マニュアルにそって仕事をしていれば、上司から褒められ、承認されます。
褒められたり、承認されたりすることは、たいていの人にとっては好子です。
これまで通りに仕事する行動が好子出現によって強化されている職場です。
好子出現による強化は正の強化と呼ばれます。
正の強化が中心の職場は、楽しく、健康で、それなりにやりがいも持てるようになります。
上司の指示やマニュアル、会社の方針が適切で、ビジネス環境に適応しているなら、特に問題はないマネジメントスタイルです。
でも、ビジネス環境が変わったり、競争が厳しくなり、これまでと同じ仕事のやり方では通用しなくなると脆くなるタイプのマネジメントです。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.73~p.74、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
これまで通りの仕事であれば、ある程度問題なしと認められる。
しかし、現状維持としか言えない。
急激な社会的変化によって、業績が先細りとなり兼ねない。
職員たちはその変化に対応できない。
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