リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
リーダーが適切な行動ができるようになったからといって、それが一時的で継続できないケースも多い。
それはなぜか。
そのことについて、島宗理氏は、「継続が困難な理由」を以下のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第23回目の紹介である。
【引用はじめ】
行動の実行に役立たない随伴性もあります。
コーチング研修などを受講し、部下を褒めてみたら、部下の行動が見違えるように変わり、感激したという体験を持つ人もいる。
同時に、しばらくするうちに部下の行動が元に戻ってしまい、あの感動はなんだったんだ、やっぱり駄目なやつは駄目だと元の木阿弥になってしまったひともいる。
上司が褒めることで部下の行動が増えたなら(強化の公式)、上司が褒めるのをやめたら部下の行動も元に戻るのは自然の摂理です。(消去の公式)
一度できるようになった仕事は、放っておいても、ずっとできるのがあたりまえだと思っていませんか?
"継続は力なり"は、難しいことです。
随伴性なくして行動なしというのが厳しい現実です。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.64、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーの適切な働きかけで、職員の行動が変わった。
職員の行動はいつの間にか元に戻ってしまう。
それは、リーダーによる適切な働きかけが一時的なものであったから。
職員の適切な行動が定着するまで、リーダーが働きかけなかったことが原因である。
適切な行動が確実に身に着くまで、リーダーも適切な働きかけを続けなければならない。
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