リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
リーダーは、知っていたり分かっていてもすることができないことも多い。
そのことについて、島宗理氏は、「学習と遂行の区別」の必要性について、以下のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第24回目の紹介である。
【引用はじめ】
リーダーが知っておくべきなのが学習と遂行の区別です。
学習とは、それまでできなかったことができるようになることです。
新しい行動の習得です。
遂行とは、できるようになったことをすることです。
習得した行動の実行です。
行動は学習されたら必ず遂行されるとは限りません。
学習にも遂行にもそれぞれそのための随伴性が必要です。
この区別が不十分だと、できるのだからやってしかるべきという幻想の虜になってしまいます。
そして、できないと「やる気がないのか!」と個人攻撃の罠にまっしぐらです。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.64~p.65、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
タバコは健康を害することがわかっていても、それをやめようとしない。
それは意志が弱いからだと、決めつける。
個人攻撃の罠にはまってしまう。
タバコの害を学習し、それに代わる健康増進の運動などが遂行できるようにするのだ。
学習のみでは行動が確実に変わることは期待できない。
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