リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
研修のための研修になっていないか、本質を忘れて細部にこだわり過ぎてないかなど注意する必要がある。
そうしたことについて、島宗理氏は、「最小限のマネジメントで最大限の成果を出す」ことの重要性を、次のように指摘する。
島宗理氏のリーダー論からの第16回目の紹介である。
【引用はじめ】
研修の罠にも注意すべきです。
新しいことを学ぶ姿勢は大切ですが、学んだことが仕事に活かされないければ、研修にかけた時間や労力はコストのままで回収されず、行動の不良債権となります。
さらに、リーダーとして注意すべきなのがマイクロマネジメントの罠です。
マイクロマネジメントとは、仕事の進め方について、微に入り細に入り、部下に指示し、監視し、指導することです。
手取り足取りの丁寧な指導は、部下がその行動がまだできないときだけに留め、できるようになったら終了すべきです。
いつまでたっても独りでできるようにならないというのなら、部下の指導法を見直すべきです。
リーダーの行動についても生産性を上げるという発想が重要です。
最小限のマネジメントで最大限の成果を出すことを目指します。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.50~p.51、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
研修を受けたからといって、必ずしもそれが直接業績につながりません。
研修を受けただけで満足してしまう傾向があります。
それを仕事に活かす努力が必要です。
また、あまりに細部にこだわってそれに時間をかけ過ぎたりする場合があります。
本質的な中身を見失ってしまったりしたら、元も子もなくなります。
いずれも、「研修の罠」「マイクロマネジメントの罠」にはまらないことです。
最小限の労力によって、最大限の成果につなげる工夫を常に行う必要があります。
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