リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
そこで、重要なのは行動に影響する随伴性とは、どういう条件の時か知っておくべきである。
そのことについて、島宗理氏は、「効果のある随伴性」について、以下のように述べる。
島宗理氏のリーダー論からの第26回目の紹介である。
【引用はじめ】
即時性の公式
随伴性は行動の直後に後続事象が発生するときに効力化する。
直後とは数秒以内のことである。
言語化の公式
後続事象が遅延しても、随伴性を言語化すれば効力化できることがある。
ただし、そのためには以下の2つの公式を満たすこと。
十分な量の公式
後続事象は行動の公式ごとに十分な量を発生させる。
(塵も積もれば山となる型への対策)
高確率の公式
後続事象は行動の実行ごとに十分な確率で発生させる。
(天災は忘れた頃にやってくる型への対策)
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.68、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
リーダーがすべきは次のようなことになる。
リーダーの適切な行動をした直後に好子を出現することで強化する。
それによって、リーダーの適切な行動が増える。
ただ、直後に好子を出現できないこともある。
明日まで、資料を作成して持ってくると言語化することで、その行動が可能となる。
また、資料作成に長期間かかる場合、資料作成を細分化して、「塵も積もれば山となる」というやり方をする。
さらに、資料作成がずっと先でいい場合、時おり職員に声がけしてどのぐらい進んでいるかを報告させる必要がある。
それが、「天災は忘れた頃にやってくる」型への対策だ。
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